内部統制とリスクマネジメント

内部統制基本方針および年間計画

メドレーでは、内部統制システムに関する基本方針に基づき、「メドレー及びその子会社からなる企業集団」を対象として企業グループとしての職務執行の効率性、有効性の確保や損失の危険の管理を充実させるための年間計画を毎年度定め、内部統制に係る体制の拡充に努めています。

内部統制に係る年間計画では、コンプライアンス体制の拡充やリスク管理体制の強化、並びに内部監査体制の充実等の多岐にわたる事項を各年度における対応事項として定め、計画的な内部統制の強化を図っています。

内部統制の体制を支える重要な組織として、代表取締役社長 CEO直下の内部監査室を設置し、専任の担当を置いた上で、業務執行の適正性にとどまらないコンサルティングとしての監査機能とJ-SOX評価を担当させています。

J-SOX評価

メドレーは財務報告に係る内部統制の強化に向けて、「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準、並びに同実施基準」に合わせ、継続的改善に取り組んでいます。特に、情報システムに対するIT統制については、全般統制・業務処理統制の両面において、管理体制の整備と充実を図っています。

監査機能

監査業務は、グループ各会社を含む全ての業務を対象として、内部における第三者の立場から、会社業務の管理の適正性、サービス運営の適正性・リスクについて評価を行い、経営戦略目標の阻害要因の抑制を図っています。また、グループ全体の業容拡大、社会の期待の高まりなどの変化を踏まえ、継続的モニタリングを含めたリスク・アプローチの考え方に基づき、より重要な事業領域、監査テーマを優先し、グループ内部監査体制のモニタリング、業務監査・システム監査、基本的内部統制確認、モニタリング等の各種内部監査に取り組んでいます。

リスクマネジメント体制

メドレーでは、「リスク管理規程」に基づき常勤役員から構成される「リスク管理委員会」を設置し、その事務局や推進の機能を担う組織として法務コンプライアンス統括部を設置しています。リスク管理委員会では、リスクの把握、対応策の検討、対応策の実行及びそのモニタリングに努めています。さらに、「コンプライアンス規程」を定め、役員・従業員の法令や社会規範の遵守、コンプライアンスマインドの浸透を図るほか、社内における不正行為等を早期に発見するため、「内部通報規程」に基づき内部通報制度を設けています。

コンプライアンス

リスクアセスメント

コーポレート本部が主管部署となり、各部門との情報共有や定期的な協議等を組織横断的に行い、リスクの早期発見と未然防止に努めています。万が一不測の事態が発生した場合には、リスク管理規程に基づき対策本部等を設置し、社内外への適切な情報伝達を含め、当該事態に対して適切かつ迅速に対応します。
リスク管理活動としては、「全社的なリスク事項のマップ化(リスク・マップの作成)」、「インシデント発生時の迅速な報告、分析、再発防止策の策定のサポート」、「リスクに関するマネージャー教育の実施」等に取り組んでいます。なお、当該活動における意思決定は、「リスク管理委員会」において行い、その内容を定期的に取締役会で報告しています。

腐敗防止

メドレーは、コンプライアンス規程に基づき、常に公平・透明・自由な競争を行うことに加え、全従業員に企業倫理・コンプライアンス基礎研修及びインサイダー取引防止に関する研修を行うなど、法令順守の徹底に努めながら、企業の社会的責任を果たし、各ステークホルダーの信頼と共感を得るために適正な企業ガバナンスを維持し、効率的な事業活動を行っています。取引先などから、適正な範囲を超える贈答品、飲食物等の提供を受けること、また取引先などにそれらを提供することを禁止しています。公務員(みなし公務員も含む)に対しては、会社のビジネスに便宜を受けることを目的として、その公務員の職務に関して賄賂を提供すること、餞別(せんべつ)、香典、祝儀、お歳暮、お中元など金銭以外の賄賂、ゴルフや宴席への接待も同様に禁じています。

コーポレート・ガバナンス 有価証券報告書

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