メドレー、医療情報標準規格FHIRを活用し、厚生労働省「電子処方箋の本格運用に向けた実証事業」を完了

2019.4. 2 ニュースリリース

株式会社メドレー(本社:東京都港区、代表取締役医師:豊田 剛一郎、代表取締役社長:瀧口 浩平)は、2018年12月に厚生労働省から受託した「電子処方箋の本格運用に向けた実証事業」を、2019年3月29日に完了しました。本事業では、次世代の医療情報標準規格であるFHIR(※)を活用した電子処方箋管理システムを開発し、東京都港区医師会、東京都港区薬剤師会の協力のもと、東京都港区での実証を行いました。

※ FHIRとは
FHIR(HL7 Fast Healthcare Interoperability Resources)は、医療情報交換の国際標準規格であるHL7の中で新しく定義されている規格です。インターネットテクノロジーをベースとした、シンプルかつ効率的にシステム間での情報共有を可能にする次世代の医療情報標準規格として世界各国で注目されています。

■ 本事業について
厚生労働省は2016年3月に、医療機関と薬局の連携や服薬管理の効率化と、患者自身の服薬履歴の電子的な管理を目的に「電子処方箋の運用ガイドライン」を策定しました。しかしながら、本ガイドラインに準じた電子処方箋の運用がなされている地域は把握されていないのが現状です。こうした状況を踏まえ、2018年12月、現在のガイドラインの運用フローと異なる仕組みも含めて、電子処方箋のより円滑な運用を可能とする具体的な仕組みを検討するための実証事業の公募が行われ、メドレーが事業の実施・運営を受託しました。

■ 実証結果概要
本事業では、電子処方箋の運用に係るシステムを開発した後に、東京都港区医師会・薬剤師会の協力のもと2医療機関と6薬局と連携し、6週間にわたって実際の患者を対象とした実証を行いました。電子処方箋については、現行の処方箋(紙媒体)の運用に加えた模擬的運用の位置付けとしたうえで、電子処方箋による調剤完了例は64例でした。本事業で開発評価したシステムの概要についてはこちらをご覧ください。

□ 実証実施期間
2019年2月4日〜2019年3月17日

□ 協力医療機関
新六本木クリニック
南青山内科クリニック

□ 協力薬局
アイン薬局赤坂溜池店
北村薬局
クオール薬局広尾駅前店
グリーン薬局
シミズファーマシー 
トモズ六本木ヒルズ店 

□ 実施結果の詳細
平成30年度電子処方箋の本格運用に向けた実証事業最終報告書 | 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/denshishohousen.html

メドレーはこれからも、行政や自治体と連携しながら、インターネットを活用したオープンな技術の普及活動に積極的に取り組み、医療機関と患者の双方にとってより良い医療の実現を目指してまいります。

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