コミュニケーションの質を高めることが、
強いエンジニア組織の土壌となる。

田中 清kiyoshi.tanaka / engineer

個人と組織の関わり方は人それぞれのスタンスがある。

メドレー開発本部部長である田中清は自分の技術力を磨き続けるためにあえて、組織課題にも怯まずに立ち向っていくスタイルを貫いている。

ストイックさの裏側にある、エンジニアリーダーとしてのスタンスとは。

エンジニアとしての腕に
こだわり続ける姿勢

田中のキャリアは、SIerのプログラマとして始まった。

34歳までは、自社パッケージ開発や基幹システムの受託開発などに従事。リーダー、マネージャーも経験した。

「SIerでのキャリアは仕事内容にも恵まれ充実していました。ただ、ポジションが変わるごとに、どんどん自分で手を動かすことが減る。新しい技術が生まれ、それを活用した様々なWEBサービスが登場する中、エンジニアとして時代に置いていかれる危機感を覚えました」

「もう一度エンジニアとしての腕を磨き直したい」と考えた田中は、Web系の会社を中心にリサーチを重ねる。最終的には、大規模なチャレンジができるサイバーエージェントへと転職した。

サイバーエージェントでは5年間、サーバーサイドエンジニアとして働いた。

アバターサービスやインターネットテレビなど、BtoC特有の大規模・高負荷サービスの開発は、他では得られない貴重な経験だったという。SIer時代に積み上げた経験・ノウハウを活かし、さらにその幅を広げる挑戦を繰り返した。

CLINICSとの出会いから、
メドレーのプロダクトや
メッセージ、
挑もうとする未来、
すべてに共感した

経験を積んでいくうちに、思考にも変化が生じてきた。元々、扱う領域にこだわりはなかったが、40歳を前にして自身が身近に感じられる領域を手掛けたいという想いが強くなってきたのだ。

ちょうどその頃、田中の心を惹きつけたのは、オンライン診療アプリ『CLINICS』のリリースをしたばかりのメドレーだった。当時はまだ、オンライン診療のサービスが出始めた頃。リリース直後のサイトを目にし、直感的に「これをやりたい」と感じたという。

「プロダクトやシンプルなメッセージ、挑もうとする未来、すべてに強く共感したんです。レガシーな領域といわれる医療を変えるには、プロダクト力と業界を深く理解したプロの存在は欠かせない。メドレーはその両方を満たしていました」

プロフェッショナル
しかいないチーム作り

こうして田中はオンライン診療アプリ『CLINICS』の開発に加わった。

技術的にはフロントエンド、iOS・Androidなど、これまでのキャリアでは取り組んでこなかった領域にも進んでチャレンジした。

「メドレーのエンジニアは、それぞれ専門的な強みを持ちつつも、関わる領域は限定していません。むしろ、得意とする領域以外も幅広く手掛けることを推奨する文化がある。それが結果、全体の品質やスピードに良い影響を及ぼすと考えているからです」

入社から半年経った頃、田中は部長としてマネジメントを担うこととなる。前職からマネジメントを経験し、周囲のメンバーをリードする動き方をしていたため、自然の流れだったという。ただ、メドレーではこれまでとは異なるチャレンジもあると田中は語る。

「メドレーの開発チームは経験豊富なエンジニアが多く、個人でも高いパフォーマンスを発揮できます。ですから、私はチームとしてのパフォーマンスを高める土壌作りに尽力しました」

特に力を入れたのは、コミュニケーションだ。個々の作業に集中すると、どうしてもコミュニケーションが不足しがちになる。会社や開発チームの規模が拡大する中、いかにチームとして価値を発揮していくかを考えると、コミュニケーションは欠かせない要素だった。

「当時の開発本部は、仕事に集中して取り組める環境ではあるものの、いまよりも少規模でストイックに開発していたため、コミュニケーションでの課題が顕在化していました。そこで合宿やグループランチ等の交流機会を定期的に設けたり、時にはチャットベースではないコミュニケーションを心がけるようにしたりと、コミュニケーションの質を改善するよう尽力しました」

技術志向・プロダクト志向の
両輪を重視する

コミュニケーションは、チームでプロダクトを作る上でとても重要な役割を果たすと田中は考える。

メドレーのエンジニアは、単に言われたものを作る仕事ではないからだ。

「我々は、プロダクトのあるべき姿を一番に考え、開発を行います。たとえば、機能追加をするにしても『その機能は本当に必要か』の議論を重ね、必要性を判断した上で、手を動かす。単純に『この機能があれば売れる』という理由で開発をすることはありません。そのあるべき姿を摺り合わせるためには議論が欠かせないのです」

田中はこのプロダクト志向はもちろん、技術志向もエンジニアには求められると語る。

「レガシーな業界を変えていくためにも、エンジニアの技術への興味や新しい取り組みは重要だと考えています。技術を武器として最大限に活かしつつ、業界の課題解決をしていくために、プロダクトを良くしていくという意識が求められる。技術志向とプロダクト志向のバランスが必要ですね」

エンジニアとしての成長にも
こだわり続ける意識

メンバーが増えるにつれ、チームに求められる要素や、メンバーのことを考える機会も多くなる。

その一方で、田中は自身のエンジニアとしての成長も大切にし続けている。

単に新しい技術を導入すれば良い訳ではなく、かといって枯れた技術はすべてダメだというわけでもない。大事なのはいかに技術選定を行うかであり、そのためにも最新の技術も追い続けていたいという。

「理由は2つあります。ひとつは、医療という難易度の高いテーマを扱う以上、どのような技術が生きてくるかわからないから。もうひとつは、私自身エンジニアという職種が心底好きだからでしょう。自らの手で、社会を変えるためのものづくりをできる。それが、エンジニアの醍醐味です」

マネジメント業務が増えると共に、自ら手を動かす機会も相対的には減少する。そのバランスに頭を悩ます日もある。それでも、田中は手を動かし続ける存在でありたいと考える。

「技術的に劣る人に指図されるのはエンジニアとして嫌じゃないですか。優秀なプロフェッショナルと共に働くには、自身もプロフェッショナルでなければならない。自身の“やりたい”という想いと共に、肩を並べられる存在であるために、プレイングマネージャーであることに、こだわり続けたいですね」

interview, edit: Kazuyuki Koyama (weaving inc.)
write: Yuka Sato
photograph: Shunsuke Imai

interviewed: 2018 Oct.

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大変ですが、そこが面白いんです。
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